CrowdWorks Designer Blog

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良いUIライティングの定義って?(UIライティングについて考える連載 vol.2)

みなさん、こんにちは。UXデザイングループ マネージャーのアタラシです。ここ数ヶ月、浦和レッズの調子が悪すぎて、もう最近は試合の日がやってくるのが怖いです。
 
さて、ぼくの専門はコピーライティングです。前回のUIライティングについて考える連載 vol.1というエントリーに続き、UIライティングについて書きたいと思います。今回は、そもそも論にしてみます。
 
 

「良いUIライティング」の定義は何か?

最近、考えてたんですよ。そもそも、良いUIライティングとは、一体何なのか。良い文言って、どんな文言なんだ?「意味が理解できる」とか「短くまとまっている」とか「サービスの世界観に合っている」とか「コンバージョンが上がる」とか、色んな視点で、色んなことが言えそうです。でも、なんかどれも決め手にかけるんですよねえ。
 
ということで、「良いUIライティングとは、こうだ」ということを、今回、ぼくが何かしら強引に、言い切ってみることにします。一度誰かが言い切ってみるのもいいのかな、とも思いますし。 
 
 

良いUIライティングとは、「ユーザーが迷いなく判断できる言葉を書くこと」だ。

いきなりサクッと言い切ってみました!割と気軽に。もっといい定義があるな、と思えば、今後、どんどん更新していくつもりです。では、なぜ、ぼくはこう定義したのか、ということ次に書いてみます。
 
 

ユーザーが行動するには、道しるべが必要。それも、ハッキリとした。 

基本的に、ユーザーには、必要以上の努力を強いてはいけません。ユーザーの努力は、省ける限りは、極限まで省いてあげるべきです。これは、「文章を読む」「リンクを探す」「文字を入力する」などといった物理的な行動努力はもちろん、「絞り込み方法に悩む」「文言が伝えんとする真意を考える」といった思考努力についても同じです。
 
そういう意味では、最もよいUIライティングとは、何も文言がない状況をつくること、とも言えるかもしれません。ビジュアルだけでハッキリと判断できる状態にする。読まずに見るだけで済むのであれば、ユーザーの努力は少なくて済みます。
 
運転中の赤信号とか最高ですよね。「止まれ」とか書いてなくても、赤い色を見たら、ぼくらはみんな止まれます。これは日本人には、「赤は止まれ」というコンテキストが根付いているから(それを理解することが免許取得の条件だから)。コンテキストがある限り、信号に文字で「止まれ」と書く必要はない。(色弱の方にアプローチする信号デザインについては、ここでは省略します)
 

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UI文言は「短く、明確に」?

WEBの話に戻ります。ビジュアルだけでユーザーに判断させてあげられない場合、いざ文言が必要になってきます。さて、どんな文言ならよいのか?よく聞こえてくるのは「短く、明確に」的な声です。間違ってはいないと思いますが、「ユーザーが判断できる範囲において、短く、明確に」のほうが、正確な言い方になるのかな思います。
 
 

ここから急に、カレーの例え話。

もし、ある日、オフィスにあるあなたのデスクに
 
 カレー
 
と書かれたボタンが設置してあったとしたら、あなたならどうしますか?
 
とりあえず一旦、考えますよね。「これはイタズラなのか?ぜったいイタズラだろ。もしイタズラじゃないとしたら、なんなんだ。押したらカレーがどこかから出てくるのか?でもそんな穴はない。あ、匂いか?どこからかカレーの匂いがしてくるんじゃないか。よし押してみよう・・・ってなるか!ぜったいイタズラだろ。」みたいな感じですかね (-⊡ω⊡)+
 
でも、
 
 席までお届け!カレー ¥1000  (カレー屋バンバン) 
 
と書かれていたら?ぼくなら、とりあえず押してみるかもしれません!イタズラなのかも?とは思うと思いますが、意味は明確だし、イタズラだとしても別にいいやと判断できるので。
 
・・・なんか例え話に失敗したかもですが、まあそういうことです (-⊡ω⊡)+
 
ユーザーが思考する必要のないくらいにUI文言が整理されていると、ユーザーが行動を起こすかどうかは置いておいて、少なくとも、自分が何をすべきかは明確に判断できます。
 

ちなみに、上記の「席までお届け!カレー ¥1000 (カレー屋バンバン) 」は、注文ボタンの文言として長くないの?という意見もあるかと思います。確かに、長いです。でも長くて問題があるのかといえば、ぼくは「問題ない」と思います。これはボタンが設置されている環境によるところです。オフィスのデスクに、このボタンがあるという特異な状況を考えるに、文言が長いことよりも、その意味が伝わることのほうが、はるかに大事。UI文言の長さが気になる方は、「ユーザーが判断できる範囲において、短く、明確に」という考え方で、チェックしてみてください。

 
見出しが使えるなら、見出し文言を「席までお届け!カレー ¥1000 (カレー屋バンバン) 」にして、ボタンには「注文する」と書くのがよいかもしれませんね。あと、もし、カレー屋の中にある券売機にこの文言があったとしたら・・・それは、長いっすね。長いというか、無駄が多すぎる。「カレー ¥1000」だけでいいでしょう。
 

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ボタンだけじゃなく、あらゆるUI文言に言えること

この記事で「良いUIライティングとは、ユーザーが迷いなく判断できる言葉を書くことだ」ということを書くにあたり、ボタンの文言の話だとわかりやすいので、それで貫きましたが、アラート文言やFAQなど、WEB上のあらゆる文言について、この考え方は適用できるものだと思っています。
 
とにかく、ユーザーが判断できるかどうか。これだけを考えて文言をつくるといいと思います。もしそれが難しいのであれば、コピーライターを雇うといいですよ。
 
なお、本来は、サービスのターゲットや、つくりたいトーン&マナーを踏まえた上で、UIライティングすることも必要なのですが、そのへんの話は、また今度。ちなみに、クラウドワークスのユーザー層は年齢もリテラシーも本当に多種多様なので、ユニバーサルな言葉づかいを意識しています。(ぼくが入社して以降、ぼくが関われたところに関しては!)
 

ていうか、カレーの例え話、どう思いました??

やっぱひどいですかね。ぼく、例え話が好きなんですよね・・・すみません。なんだかカレーが食べたくなってきました。
 
さてさて、「『登録』と『登録する』なら、どっちがいいの?」みたいな、実務に直結する話も書いていきたいところですが、まあそのへんは、あなたとぼくが直接お会いしたときにでも!
 
あ、そういえばクラウドワークスでは今、デザイナー採用をやっているので、この機会にどうでしょうか。ぜひぜひ、ランチにカレーでもいきましょうよ。