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Web業界のデザイナーが、ゲーム業界のイベントに参加して得られた学び(CEDEC 2019 レポート)

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こんにちは、デザイナーの田村です。

先日、CEDEC 2019 というイベントに参加してきました。

CEDEC(Computer Entertainment Developers Conference)はゲームを中心とするコンピュータエンターテインメントの開発、ビジネス、関連する技術、機器の研究開発などに携わる人々の技術力向上と知識や情報の交流を促進するためのカンファレンスです。

公式サイトより引用

一見すると、「ゲーム業界のカンファレンス?」「普段の業務と関係があるの?」と思われるかもしれません。

しかし、実際に参加してみると、たくさんの気付きを得ることができました。

そこで今回は、Web業界のデザイナーであるわたしが、CEDECに参加して得られた学びをシェアしたいと思います。

技術の進化がもたらす新しい体験

最初の基調講演「ゲームの、そのさらに先へ - 新たな体験の創造に向かって」では、xR(VR・AR・MR等の総称)やクラウドが、今後のゲームをどう変えていくのかについて話されていました。

その中で印象に残ったのは、ビデオゲームとは、テクノロジーと共に進化する「体験のメディア」であるという言葉です。

わたしが、ゲーム業界から学べることが多いと考える要因は、まさしくここにあります。

というのも、新しい技術の導入という点では、いち早く活用方法を試し続けているのがゲーム業界だからです。

例えば、VRやARといった技術も、現状ではゲームでの活用が最も進んでいます。

現状では、わたしが普段の仕事で触れるのは、Webやスマートフォンのアプリがメインです。

しかし、今後スマートフォンに変わる新しいデバイス(ARグラス等)が普及していくとすると、その時はゲーム業界で培われた知見が参考になるでしょう。

ゲームから学ぶ、没入させるための仕組み

ゲーム業界が持つ知見のひとつに、コンテンツに没入させるための仕組みがあると思っています。

その点では、「エースコンバット7 VRが実現したエースパイロット体験のひみつ」という講演も、非常に興味深かったです。

この講演では、VRへ没入させるための仕組みについて、試行錯誤の結果を聞くことができました。

VRゲームを初めて体験するときの「あるある話」として、ヘッドマウントディスプレイ に慣れていないため、不安要素から没入しづらいのだそうです。

例えば、「操作方法が分からなくて不安」「視界が遮られるので怖い」といった問題が挙げられます。

エースコンバット7では、あえて「初回では、すぐにゲーム本編に入らせないような仕組み」にすることで、この問題に対処していました。

オープニングや離陸までの演出にこだわり、導入の時間を長く取ることによって、VRへの慣れと期待値を上げる目的です。

不自由さをうまくデザインすることで、コンテンツへの没入度を上げる。

これは、体験設計として、かなり上級者のテクニックではないでしょうか。

UIデザイナーの業界共通の悩み

業界の違いという点では、「ゲームUIラウンドテーブル2019」という講演で、ゲーム業界のUIデザイナー事情を聞くことができたのも貴重でした。

面白かったのは、「UIデザイナーはワークフローのどこまでを担当するのか」「ディレクターやエンジニア等、他の職種とどうやって連携しているか」など、Web業界でも挙がるようなトピックがいくつも出ていたところです。

業界は違っても、共通の悩みというのは、どこでもあるものなんですね。

さらに「UXという言葉をどう捉えているのか」というトピックも見られました。

UXの定義については、各社の文脈によって、それぞれ規定されているのが実情ではないでしょうか。

この講演の中では、比較的「ゲームをプレイしている最中の体験」というニュアンスで語られているように見えました。

こうした言葉の定義についても、業界によって共通する部分もあれば、違う部分もあって面白かったです。

おわりに

初めてCEDECに参加しましたが、やはりゲーム業界の人間ではないためか、分からない専門用語もあり理解できないことが多かったです。

しかし、今はこんなキーワードが盛んなのかといった気づきや、意味は分からなくとも純粋に技術やアートの迫力に感動することもありました。

ゲーム業界に限らず、自分がいる業界の外の知見を得るというのは、とても大切なことだと気づけました。

ちなみに、各講演の資料は「CEDiL」というWebサイトに会員登録すると、見られるようになります。

興味のある方は、ぜひご覧ください。

今後も機会を見つけて、他の業界のカンファレンスに積極的に参加してみたいと思いました。

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